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■2019/3/5(火) 事件です! / 4:20pm


胃炎治療薬を自主回収=ドーピング禁止薬物混入か
沢井製薬


これは、事件です。(ちと大げさに。)
薬剤師、ついでにドーピングを扱うスポーツファーマシストとして考えています。

K190305


問題の胃炎治療薬は『エカベト』という胃潰瘍の粘膜を修復する作用がある顆粒剤。
レスリング選手が胃炎治療薬を服用していて、ドーピングでひっかかったのです。

胃薬に、ドーピング禁止薬物である『アセタゾラミド』が混入していた、と。

これは事件です!(ですから、ちと大げさです。)

『アセタゾラミド』は、緑内障やメニエル病、肺気腫に使用される薬です。
炭酸脱水酵素阻害作用があり、その結果次の働きがあるのです。
1)眼房水生成を抑制する⇒緑内障治療に。
2)近位尿細管に存在する炭酸脱水素酵素を阻害するため利尿作用*を有する。

*利尿作用は弱いので、殆どは1)の目的で使用される薬である。

2)の利尿作用はさほど強くないけれど、利尿剤はドーピング禁止薬物なのです。
理由は、

利尿作用があるものは、
運動能力向上を目的に使用した薬を隠ぺいし得るから。


薬を飲んで、試合中のみ作用させて、すぐに尿に出してしまう、
という隠ぺい行為。

しかし、なぜ、胃炎治療薬『エカベト』に『アセタゾラミド』が混入したのか?
沢井製薬は発表しました、「社内ではアセタゾラミドは扱っていない」との事。

わ、わ、わ、やっぱりこれは事件じゃないですか? (^^;)
沢井製薬は原材料に既に混入していたのではないか?と調査中だそうです。

エカベトとアセタゾラミドの構造式を調べました、
もしや、エカベトを合成中に、途中でアセタゾラミドが生成するのでは?と。
学生時代に有機合成を研究した筈なのに、パッパラパーでさっぱりわかりません。

エカベト顆粒の添加物に、その合成途中でアセタゾラミドが生成するものがあるのかも?

早く謎解きをして貰いたいですね。

レスリング選手は許されるでしょう。故意ではないので。

興味深いニュースでした。続報を期待。

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